このところ消費者に店舗の利用を促すツールとして、ネイティブアプリが注目を集めています。実際に、こうしたネイティブアプリを活用することで、成果を挙げている店舗事業者も少なくありません。
そこで本コラムでは、顧客向けのネイティブアプリを活用することでどのような効果が生まれるのか、詳しく解説します。
コンテンツ
ネイティブアプリとは?
スマートフォンやタブレットなど、モバイル端末のプラットフォーム上で動作するアプリケーションは、Webアプリとネイティブアプリという2種類に大別されます。
Webアプリとは、Google ChromeやSafariといったブラウザ上で動くアプリケーションを指します。一方でネイティブアプリとは、Google PlayやApp Storeを通じてモバイル端末にダウンロードすることで、ブラウザを立ち上げなくても独自に動作するアプリです。
ネイティブアプリはWebアプリと比べて動作が速く、オフラインでも使うことができ、さらにモバイル端末と連携してプッシュ通知やカメラ機能、位置情報などを利用できるという特徴があります。
こうした特徴を活用し、ネイティブアプリを独自に開発して他店舗との差別化を図る事業者が増えつつあります。そこで次項では、店舗事業者が顧客向けのネイティブアプリを開発することで期待できる効果を5つ紹介していきます。
顧客向けの「ネイティブアプリ」が店舗運営にもたらす5つの効果
既存顧客のリピーター化
売上・収益を安定させるため、今まさに既存顧客のリピーター化のための施策について検討している店舗事業者の方も多いのではないでしょうか。
既存顧客のリピーター化を実現する手法としては、クーポンやポイントカードの発行が有効です。クーポンやポイントカードは顧客に「お得感」を提供できるだけでなく、顧客にその店舗を想起させるきっかけになります。
一方で「財布の中身を圧迫する」という理由で、紙のクーポンやポイントカードを嫌う消費者も少なくありません。その点、ダウンロードするだけで利用できるネイティブアプリにクーポンやポイントカードの機能を搭載すれば、財布の中身を圧迫することはありません。
ネイティブアプリにより、消費者が利用しやすい形でクーポンやポイントカードを発行することで、既存顧客のリピーター化が期待できるでしょう。
新規顧客獲得の強化
売上・収益を向上させるためには、既存顧客のリピーター化だけではなく、新規顧客の獲得も欠かせません。
新規顧客を獲得するためには、自店舗を「見つけてもらう」ための工夫が大切です。そのため、従来では折込チラシなどの広告出稿が新規顧客のための手法として一般的でした。
一方で、折込チラシなどの広告出稿は、対象範囲が限定されるというデメリットがあります。その点、ネイティブアプリは幅広い顧客に情報を届けることができるうえ、店舗検索機能やプッシュ通知機能を搭載することで、来店を促すことができるようになります。
このように、ネイティブアプリを活用してより自店舗を見つけやすくすることで、新規顧客の獲得に繋がります。
他店舗との差別化
顧客に自店舗を「選んでもらう」ためには、競合店舗との差別化を図ることが重要です。そして、他店舗と差別化するためには、店舗独自のブランドを構築することが欠かせません。
ブランドイメージを一般に周知する方法としては、口コミアプリやグルメアプリなどにより自店舗をPRする手法があります。一方で、これらのアプリには掲載できる情報に一定の制約があることが多く、他店舗との差別化に繋がりにくいことも少なくありません。
そこで、独自のネイティブアプリを開発することで、制約なく自店舗の訴求をすることができるようになります。例えば、イメージカラーやターゲットを意識したデザインで開発することも可能です。
このように、ネイティブアプリによって自店舗のブランドを過不足なくPRすることで、他店舗との差別化も進むでしょう。
集客・販売戦略の精緻化
より効率的な集客を狙うためには、精緻な戦略の立案・実行が不可欠です。そのために重要な要素が、顧客の属性や売上にまつわるデータ収集です。
顧客に関するデータを収集し、分析することで、現状の分析や課題の設定が可能になります。一方で、Excelなどの表計算ソフトを使った手作業でのデータ集計は非常に手間がかかります。
その点、ネイティブアプリでは、顧客の属性情報(年齢、性別、居住地、職業など)や来店履歴、購買情報などを手間なく収集することができます。
これらのデータを分析することで、より精緻な集客・販売戦略の立案・実行が可能になるでしょう。
店舗業務の効率化
働き方改革に合わせて、店舗業務の負担軽減に取り組んでいる事業者も少なくありません。
最近では、普段店舗スタッフが手作業で行っている定型業務をデジタル化することで効率化する手法が定着しつつあります。そして、ネイティブアプリは業務効率化のためのデジタルツールとしても注目されています。
たとえば、ネイティブアプリにキャッシュレス決済機能を搭載することで、顧客との現金のやり取りを省き、会計業務の負担を軽減することができます。また、店舗検索機能やFAQ機能などを搭載することで、顧客からの電話連絡を減らし、コールセンター業務を効率化することが可能です。
このように、ネイティブアプリに搭載可能な機能を活用することで、店舗スタッフの工数削減につながり、結果として業務効率化を実現できるでしょう。
iOS/Androidに対応したネイティブアプリを簡単に開発できる「Samurai Order」
上に挙げたように、顧客向けのネイティブアプリを独自開発することで、様々な効果を期待できます。
一方で、ネイティブアプリをゼロから開発することについて「ハードルが高い」と感じる方も多いかもしれません。実際、ネイティブアプリの開発には、アプリ開発に精通した人材が必要です。
そのため、最近では主要な機能があらかじめプラットフォーム化されたソリューションで顧客向けのネイティブアプリを独自開発する店舗事業者も出てきています。そして、そんなプラットフォームの1つが、「Samurai Order」です。
「Samurai Order」は株式会社Samuraiが提供するSaaS型のスマホアプリです。クーポン・ポイントカード機能や店舗検索機能、キャッシュレス決済機能など、本コラムで紹介した機能も搭載することが可能です。
本コラムをお読みいただき、興味をお持ちになった方は、ぜひ一度お問い合わせください。
