コロナで決済手段に大きな変化が?スマホ決済も人気に?

ECサイトを運営する上で、決済手段の選定は重要な要素です。

新型コロナウイルスの影響により、人々の決済手段は多様化が進みました。

その理由の一つに、以前より政府が推進していたキャッシュレス決済の普及が、衛生面などの観点により、一気に広まったからといえるでしょう。

PayPayやLINE PayなどのQRコード決済は、導入の手軽さや手数料の安さで、既存のキャッシュレス決済と比べ、店舗側にメリットがあります。

各社、頻繁にキャンペーンを行っており、大きなポイント還元やキャッシュバックを目的に利用するユーザーが増えています。今後キャッシュレス決済、スマホ決済を利用するユーザーは益々増えることでしょう。

そこで、今回のコラムでは、ECサイトで利用されている決済手段について、特集をいたします。なお、前回のコラムでは、決済フォームの構築方法について紹介をしておりますので、あわせて御覧ください。

※決済フォームに関する特集「お客さんが買いやすくなる!おすすめの決済フォーム、決済システムを紹介!

EC決済の決済手段ランキング一覧!どんな決済方法が最も利用されている?

オンラインショッピングで利用されるECサイトの決済手段には、どのようなものが使われているでしょうか。決済代行会社、ソニーペイメントサービスの記事によると、最も多く利用されていたのはクレジットカードです

インターネットで購入する際の決済方法(複数回答可)

1位 クレジットカード(69.2%)
2位 代引き(39.0%)
3位 コンビニ決済(36.1%)
4位 銀行・郵便局の窓口・ATMでの振込・振替(26.5%)
5位以下には、携帯のキャリア決済や後払い決済などがあります。

クレジットカードは以前からある決済手段として、強く浸透していることがわかります。カードを持っていない方はコンビニ決済や代引きを選択しています。また、携帯料金と一緒に支払いできるキャリア決済は、若者を中心に利用されているようです。

複数の決済手段を用意しているECサイトが増えていますが、クレジットカードであれば利用できる場面が多く、基本的に使えないことはありません。

※参考記事 「ソニーペイメントサービス ネットショップにおける決済比率

年齢別・性別・用途別にEC決済手段を比較!

年齢や性別によって、利用している決済手段に若干の差があります。最も利用されているクレジットカードは、老若男女問わず人気ですが、それ以外の決済手段を選ぶ場合は状況により異なります。

クレジットカードを利用できない若年層は、コンビニ決済やキャリア決済を利用するケースが多いようです。また、代引きを利用している方は、女性より男性の方が多い傾向にあります。一方、後払い決済を利用する方は、比較的女性が多いです。

自分が利用している、あるいは好みの決済手段がECサイトに対応していない場合、利用者のページ離脱率が非常に高いです。そのためターゲットとしている層に人気の決済手段を中心に複数用意しておくことが重要と言えるでしょう。

なお、株式会社Samuraiは、決済がともなうシステムやアプリ開発に精通をしておりますので、お気軽にご相談ください。

EC決済の決済手段のメリットやデメリットを一挙解説!

EC決済における、それぞれの決済手段のメリット・デメリットを解説します。ユーザー視点で考えた時に、どのようなポイントがあるか確認しておきましょう。

クレジットカード

ECサイトでクレジットカードを利用して決済する方は、非常に多いです。EC決済と言えば、クレジットカードでの支払いをイメージする方は多いでしょう。

クレジットカードであれば、現金をすぐに用意しなくても商品を購入できますし、カードごとにポイントを貯めることが可能です。しかし、クレジットカードの発行には審査があります。審査に落ちた方は利用することができません。

また、学生は申し込み自体ができない事もおおいため、クレジットカードを持てないユーザーがいるということは、デメリットとして覚えておく必要があるでしょう。

なお、クレジットカード会社が発行しているカードは、クレジットカード以外にも「デビットカード」と「プリペイドカード」があります。何れもクレジットカードのシステムを利用するため、事業者側はクレジットカードの契約さえ行えばどちらも利用可能となります。

注意点として、クレジットカードの導入には特にセキュリティ対策が必須となります。下記コラムにてセキュリティについて特集をしておりますので、あわせてご確認ください。

※関連コラム「クレジットカード不正対策に必須!「本人認証サービス」の現在地

コンビニ決済

コンビニ決済は文字通り、コンビニで料金を支払う決済手段です。前払式と後払い式の二種類があります。

コンビニ決済のメリットは、クレジットカードを持てない18歳未満の方が利用できる点です。一方、コンビニまで足を運ぶ必要があるため、家にいる状態で買い物をしたいというニーズを持つ方にとっては負担になります。

なお、クレジットカード決済のように購入した瞬間に確定とならず、利用者が支払いを完了しないと決済完了とならない点は注意が必要です。

キャリア決済

キャリア決済は、携帯料金と合わせて商品の代金を支払う方法です。

ユーザーからすると支払いをまとめて行えるため便利ですが、利用限度額が低めに設定されている場合があり、高額な商品の購入には向いていません。また、手数料がクレジットカードに比べて高い傾向にあるため、導入の際はよく検討しましょう。

代引き

代引きは、商品を受け取る際、運送会社に料金を支払う方法です。クレジットカードを持っていないが、コンビニまで足を運びたくないというニーズに答えることができます。

導入する際に考えておかなければならないデメリットは、返送や受け取り拒否が発生したシチュエーションです。返送の際の送料や、受け取りが行われなかった際の代引き手数料は、ECサイト側が運送会社に支払わなければなりません。そのため、一定のロスを覚悟しておく必要があるでしょう。

後払い決済

後払い決済は、商品を受け取った後に料金を支払う方法です。利用者のご自宅等に、商品とあわせてコンビニや金融機関で支払い可能な請求書が届きますので、都合の良いタイミングで支払いを行います。

また、利用者が仮に支払いをしなかった場合も、事業者側には売上が振り込まれます。まさに、クレジット決済とコンビニ払いのいいとこ取りをしたようなサービスです。

商品を先に受け取れることに魅力を感じる、新規顧客の導入が期待できる点がメリットです。

後払い決済で得に有名な導入事例として、ZOZOタウンの「ツケ払い」はチェックしておいたほうが良いでしょう。アパレル関係は特に商品を確認してからお金を支払いたいというユーザーが多く、ツケ払いを利用される方が多いようです。

口座振替

口座振替は、ユーザーが振替依頼書などの紙への記入またはオンライン申込をすることで、事業者側がユーザーの銀行口座から現金の引き落としが可能になる決済手段になります。

公共料金支払いやサブスクリプションなど毎月決済の発生するサービスと相性がよく、クレジットカードを持っていないユーザーの方や毎回代引きやコンビニ決済をするのが億劫に感じる年齢層にとっては、口座振替は便利といえるでしょう。

なお、口座振替のオンライン申し込みはシステム導入のハードルが高く、しっかりしたシステム会社に構築の依頼をする必要があります。とはいえ、振込依頼書などの紙への記載は、申し込み完了まで日数がかかり、名義間違いや印鑑相違などの手続きミスも一定数発生します。

近年は、口座振替をおこなわずにクレジットカードのみ受付の事業者が増えているのが現状です。

ID・QRコード決済(PayPay、LINE Payなど)

ID・QRコード決済は、ここまで挙げてきたものの中では最新の決済手段になります。PayPayやLINE PayなどのアプリからIDやQRコードを読み取るなどして、スマートフォンで数タップで簡単に決済ができる仕組みです。

デジタルネイティブ世代の若年層を中心に普及している決済手段なので、若者をターゲットにしている事業者にとってはメリットとなります。

特に、O2Oアプリでの決済手段としては相性のよいサービス手段となります。

なお、下記コラムにて主要QRコード決済を紹介しておりますので、あわせて御覧ください。

※関連コラム「2021年最新版!QRコード決済の種類、4つのおすすめ端末について解説

決済方法選びは大切!どのように選んだら良いの?

用意する決済方法選びは、売り上げに直結するため、非常に重要です。基本的には選べる決済手段は多ければ多いほど良いでしょう。

しかし、資金の関係で絞らなければならない場合は、ECサイトのターゲットとなる層によって、適切な決済方法を検討しましょう。例えば若者をターゲットする場合、クレジットカード以外の決済方法を用意するなどの戦略が必要です。

クレジットカードやキャリア決済は手数料がかかるため、導入費用と併せてコスト面での調整も考えなければなりません。

今話題のオンライン決済!おすすめ会社2選!

ECサイトにおすすめの決済会社を2つ紹介します。どちらも実績ある有名な会社なので、導入の際、参考にしてください。

ソニーペイメントサービス

ソニーペイメントサービスは、ECサイトに特化した決済サービスです。PayPay、LINE Pay、Alipay、楽天ペイ、Apple Pay、Google Payといった多くのスマホ決済に対応しています。

多くの決済方法をまとめて導入できる点が魅力です。規模の大きいECサイトを運営する場合などでは、多くの支払い手段を用意することで集客効果が期待できます。

また、「認証アシストサービス」という独自のセキュリティサービスを持っており、不正利用の防止に効果を発揮します。

SBペイメントサービス

SBペイメントサービスは、ソフトバンクが運営する決済サービスです。ECサイトでの不正使用を低減する、不正検知・保証サービスが無料で利用できます。

クレジットカードやコンビニ決済、キャリア決済など、主な決済方法に対応している他、QRコード決済PayPayのオンライン決済も導入可能です。

手数料はどの程度かかる?決済サービスごとに支払先や支払額を比較!

決済方法ごとに具体的にどの程度のコストがかかるのか、表にまとめてみました。導入する際に比較する参考にしてください。

決済方法手数料
クレジットカード約3.1%〜3.5%
コンビニ決済約130円〜180円、もしくは約4%
キャリア決済約5%〜12%
代引き約280円〜
後払い決済約3%〜5%

決済会社の契約プランによる手数料は1回の決済ごとにかかります。それに加え、クレジットカードや後払い決済は導入時や月ごとに費用が発生する場合が多いです。いずれも決済会社との契約プランによるので、あくまで目安として考えておきましょう。

ECサイトの決済会社を選ぶための賢い4つのポイント!

ECサイトの決済会社を選ぶ際は、次の4つのポイントを意識してみましょう。

  • コスト
  • サポート体制
  • 自社のシステムへの対応
  • 信頼度

コストやサポートについては想像が容易かと思いますが、自社のシステムへの対応や信頼度も重要です。決済会社の中には怪しい経営体制をしているところや、サポートが行き届いていないところが存在します。

それぞれのポイントを比較検討し、ECサイトに合った決済会社を選びましょう。

決済システムを伴う開発を行うには

ECサイト運営に欠かせない、各種決済方法について解説をしました。

ECサイトに限らず、ビジネスを行う上で決済方法の選択は非常に重要な要素です。

なお、株式会社Samuraiでは、新規ビジネスやサービスの構築の相談が可能です。複雑な決済が必要なシステムやアプリ開発にも対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

株式会社Samuraiお問い合わせフォーム

この記事を書いた人