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PayPalを使用すると良いことばかり?メリットと特徴を解説
PayPalを使用すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。前回のコラムでは、PayPalの歴史や特徴をご紹介いたしました。今回は、個人で利用する場合、ビジネスで利用する場合の両方の視点から、利用方法などを詳しく解説します。
関連コラム「PayPalの特徴や決済方法をご紹介!決済できなかった場合の対処法も!」
個人で利用するメリット
まずは個人で利用する場合のメリットを紹介します。
支払い情報が相手に伝わらないセキュリティの安全性
PayPalでは、ユーザーが事前に銀行口座やクレジットカードの情報を登録することで、ECサイトに支払い情報を伝えることなく、決済できます。
PayPalが個人情報を保護してくれる点で、セキュリティ面が優れているといえるでしょう。PayPalを利用することで安心してショッピングできます。
手数料が無料
PayPalは、個人ユーザーの手数料が一切かかりません。日本円・日本のアカウント間なら送金も無料で行えます。PayPalを利用することによる金銭的な負担がかからないのは、大きなメリットです。
買い手保護制度
PayPalは、買い手保証制度があります。商品に問題があった場合や到着しなかった場合に、申請することでPayPalが保証してくれます。トラブルが発生したときに守ってもらえる制度があることで、消費者側も安心して利用ができます。
ただし、申請は180日以内であること、対象外の商品もあるため、制度利用の際は確認が必要です。また、強力な消費者保護制度は、加盟店の負担となる可能性もあるので、事業者は留意が必要です。
ビジネスで利用するメリット
次にビジネスで利用する場合のメリットを紹介します。
売り上げの向上に繋がる
売り手側は、PayPalを導入することで売り上げの向上が期待できます。ECサイトでは、決済時に望んだ方法を選べないことによるページ離脱率は高く、大きな機会損失になっています。
PayPalであれば知名度、セキュリティ面で安心感を与えることが可能です。また、カード情報の入力をその都度する必要がないことから、利便性も提供できます。
信頼感が高まる
PayPal公式サイトのアンケート結果によると、消費者の51%が「PayPalを決済オプションに取り入れている企業をより信頼する」というデータがあります。
それだけPayPalが持つ実績は大きく、導入することでユーザーから得られる信頼は無視できない数字だと言えるでしょう。
PayPal決済の際に必要な「決済フォーム」では何ができる?
PayPalの決済フォームでは、あらかじめ登録した銀行口座やクレジットカードを利用し、ログインするだけで決済を完了できます。
ユーザーからするとカード情報などをECサイトに提供するリスクがなく、ECサイトからするとセキュリティ効果から集客が期待でき、ビジネスチャンスを広げます。
また、1度に複数の商品の支払いができる、PayPalショッピングカートという機能があります。PayPalショッピングカートは、プレミアアカウントとビジネスアカウントで利用可能です。
【ビジネス・開発用】PayPalの決済フォームや決済ボタンの作成方法
ECサイトにPayPalの決済ボタンを作成する方法について解説します。基本的にはアカウントの概要画面から操作します。手順は次の通りです。
1.「売り手向けツール」の中にある「ボタンの管理」を開く。
2.ボタンを選択し、「コードを選択する」を開く。
3.ボタンのコードをコピーし、Webページに利用する。
また、ECサイトをWordPressで作成している場合、更に簡単に導入可能です。WordPressには、プラグインという拡張機能を追加できる仕組みがあります。
WordPressのダッシュボードから、新規追加を開きます。検索画面からPayPalと入力し、表示されるプラグインをインストールすれば完了です。
なお、株式会社SamuraiではPayPal決済以外にも、NFCやキャッシュレス、QRコードを利用したシステム開発のご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
【ビジネス・開発用】決済フォームでエラーが発生!考えられる原因と対処法
PayPalの決済フォームでエラーが発生した場合、マーチャントIDが誤っている可能性が考えられます。マーチャントIDとは、ビジネスアカウントの登録をする際に作成される、IDです。
マーチャントIDが正しくなければ、決済フォームを利用することができません。自身のマーチャントIDは、ビジネスアカウントにログイン後、設定画面から確認できます。
【ビジネス・開発用】楽々!PayPalのエクスプレスチェックアウトの特徴・導入
PayPalには、登録時に設定したクレジットカード情報などをもとに決済する、エクスプレスチェックアウトという機能があります。ユーザーからすると、毎回の入力の手間が省け、スピーディーな支払いができます。
ECサイトにエクスプレスチェックアウトを導入する場合、ビジネスアカウントを用意する必要があります。ビジネスアカウントにログイン後、設定から「アカウント情報」を開きます。その中にある「APIアクセス」から、「API 信用証明書の請求」をすることで実装可能です。
決済できない!PayPalでチェックアウトができない時の原因と対処法
PayPalで決済ができない際は、いくつかの原因が考えられます。焦らずに原因を探り、適切な対処をしましょう。
登録しているクレジットカードに問題がある
PayPalにクレジットカードを登録して決済する方は多いと思います。この時、登録しているカードが限度額に達していたり、有効期限が切れていたりした場合、PayPalでの決済が実行できません。
カードに問題がある可能性を考え、1度確認してみましょう。また、カード情報の登録時に有効期限などの入力にミスがあったケースも考えられます。
PayPalアカウントに問題がある
PayPalアカウント自体でエラーが発生している場合、詳しい原因を特定することは難しいです。そのような場合は1度ログアウトしてみましょう。再度ログインすると何事もなく決済できる場合があります。
また、キャッシュを削除したり、ブラウザを変更したりすることで問題が解決するかもしれません。パソコンやスマートフォンの端末を変えて試してみるのも有効です。
高い?安い?PayPalの決済手数料・利用手数料
PayPalは個人アカウントの場合、決済時にかかる手数料は無料です。マーチャントとして利用する場合、決済ごとに手数料が発生します。
国内取引の場合は3.6%、海外取引の場合は4.1%です。それに加え、受け取る通貨によって固定手数料がかかります。
他社と比較すると次の通りです。
企業 | 決済手数料 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
PayPal | 3.6%~4.1%+40円 | 導入のための審査が厳しくなく、知名度や実績が大きいため安心できる。 | PayPal非会員の決済には固定費がかかる。 |
Stripe | 3.6% | 申請後すぐに導入できる。 | デフォルトでは、日本でユーザーが多いJCBに対応していない。 |
PAY.jp | 3.0%~3.6% | 決済手数料がVisa、Mastercardであれば3.0%と安価。 | クレジットカードに特化しているため、他の決済手段を選びたい場合は不向き。 |
他社と比べ、決済手数料は大きく変わらないことがわかります。PayPalは1998年に設立した企業で、インターネット黎明期よりサービスを提供しています。その知名度や実績はユーザーにとって安心感を与えるでしょう。
PayPalと連携させると便利になる有料ツール!
PayPalでは、決済完了後に購入者にメールが送信されるような機能はありません。ECサイトでショッピングした際、そのようなメールが届くことで安心する方は多いでしょう。
自動メール送信機能があれば、規模が大きいECサイトでもサンキューメールを実装可能です。PayPalに有料の付属ツールを使うことで、より親切なECサイトにしましょう。
「Store Mailer」を使えば、PayPalと連携することで、商品が売れた際、購入者に自動でメールを送信できます。複数のメールテンプレートを用意できる点が便利です。
月30通までの無料プランを始め、月の送信上限数によってプランが分かれています。ECサイトの規模に合わせて選びましょう。
PayPal以外にも⁉決済システムを開発導入するには
PayPalを利用した決済フォームの作成方法についてご説明をいたしました。PayPalは利用も簡単であり、導入しやすいシステムです。とはいえ、例えば会員システムとの連携やポイント等を管理する場合は、PayPalの管理システムだけでは不十分です。
Samuraiでは、決済システムの構築だけでなく、会員やポイント、クーポン、各種APIとの連携など複雑な要求にあわせたシステムの開発が可能です。
また、Samuraiでは、サービスの企画段階から相談に乗ることが可能ですので、ぜひお気軽にお問い合わせください。

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