そもそもQRコード決済とは

QRコード決済とは、その名のとおりQRコードを利用した決済方法です。

「PayPay」や「LINE Pay」、「楽天Pay」など、QRコード決済に対応している店舗が街で増えてきました。

キャッシュレス化を進める国の方針とともに、大型のキャンペーンが開催されるなど、QRコード決済に関わる話題はつきません。

そもそもQRコード自体は、日本企業が開発した技術です。1994年、株式会社デンソーウェーブが開発しています。 従来のバーコードと比べ、より多くの情報を格納できるのが特徴です。

スマートフォンを使ったQRコード決済は、2014年頃から中国で普及しました。

「Alipay」「WeChat Pay」といったQRコード決済が日常的に使われるようになり、日本でもインバウンド需要に応えるため、観光地を中心に導入されるようになりました。

QRコード決済は大きく分けて、店舗提示型と利用者提示型の2種類が存在します。どちらの場合も提示したQRコードを読み取って決済するため、現金を持ち歩く必要はありません。

キャッシュレス化が進む現代において、クレジットカードや交通系電子マネーなどを含め、規格の乱立が目立ちます。興味はあるけれど何を使ったらいいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。

QRコードがほかの決済手段と比べて何が優れているのか、店舗側と利用者側それぞれの視点で解説します。

なお、QRコードの技術やセキュリティに関しては、コラム「QRコード決済の仕組みとは?技術やセキュリティの面から解説」にて解説をしておりますので合わせてご覧ください。

QRコード決済の店舗側のメリット、デメリット

日本は既に「Suica」などの交通系をはじめ、「QUICPay」「iD」などの電子マネーが普及していました。

それにもかかわらず、現在QRコード決済を導入する店舗が新たに増えているのは何故でしょうか。

店舗側のメリットとデメリット、それぞれをみてみましょう。

QRコード決済の店舗側のメリット

先述したとおり、QRコード決済は店舗提示型と利用者提示型の2種類が存在します。

店舗提示型の場合は、レジなどに設置されているQRコードを利用者がスマートフォンのアプリで読み取って決済します。

その際、店舗側は印刷されたQRコードを用意するだけでいいため、クレジットカードや電子マネーのような専用端末を準備する必要がなく、導入にあたってコストが抑えられるのがメリットです。

QRコード決済が普及している中国は、特に訪日観光客が多い国です。QRコード決済の導入で需要にこたえ、集客効果が期待できます。

QRコード決済の店舗側のデメリット

QRコード決済には、店舗側のデメリットも存在します。

クレジットカードや電子マネーと比べ、まだQRコード決済の利用者は多くありません。

海外と比べ日本での知名度はまだ高くないため、観光客などと無縁の中小企業が導入によって恩恵を受けられるかは微妙なところです。

クレジットカードや電子マネーと比べて安価に導入できるとはいえ、QRコード決済も手数料が発生します。手数料を負担するのは、店舗側です。今まで現金しか取り扱っていなかった店舗は、手数料を理由に導入を躊躇するかもしれません。

QRコード決済の利用者側のメリット、デメリット

利用者としてQRコード決済に興味を持っている方は多いでしょう。 QRコード決済の利用自体はコストがかからないため、利用者には多くのメリットがあります。

以前のコラム「2021年最新版!QRコード決済の種類、4つのおすすめ端末について解説」にてまとめておりますが、現在QRコード決済は戦国時代と呼べるような状況で、「PayPay」「LINE Pay」「楽天Pay」「メルペイ」「d払い」など、非常に多くの規格が乱立しています。

既に使っている方もそうでない方も、QRコード決済を利用するメリット、デメリットを確認してみましょう。

QRコード決済の利用者側のメリット

QRコード決済の利用者側のメリットは、現金を持ち運ぶ必要がない、衛生面環境面で安心できる、会計がスムーズなど、キャッシュレス全般にいえる内容が当てはまります。

そして、QRコード決済独自のメリットとして、各社のサービスやキャンペーンの恩恵を受けられる点があります。

利用金額に応じて支払いに充当できるポイントが還元されたり、決済時に使えるクーポンが配布されたりと、お得になるサービスが多いです。

日常生活で現金しか利用しない方と比べ、QRコード決済を利用する方のほうが金銭的なメリットが大きいのは言うまでもありません。

サービスやキャンペーン、還元されるポイントは各社異なるため、自分の生活スタイルにあわせて利用するQRコード決済を選ぶといいでしょう。

また、QRコード決済は購入履歴が残るため、日々の支出の管理ができます。過去の支払いを振り返る際に非常に便利です。

QRコード決済の利用者側のデメリット

QRコード決済は、スマートフォンでの利用が前提の支払い手段です。

端末が壊れたり充電が切れたりと、スマートフォンにトラブルがあった際に利用できないのが最大のデメリットです。

電波が入らない場所や、QRコード決済を提供している企業側にシステムトラブルがあった際も利用できません。

現金を一切持っていなければ、そのようなトラブルが起こった際に困ってしまいます。

情報技術に依存している点がメリット、デメリット両方の特徴を生んでいるといえるでしょう。

なお、株式会社SamuraiではQRコード決済の組み込みのご相談を承っておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。

QRコードの導入を考える店舗が知っておくべきこと

QRコード決済の導入を検討する際、店舗側が知っておくべきことがいくつかあります。

発生する手数料など具体的な内容はもちろんですが、QRコード自体の特徴を理解しておきましょう。

QRコード決済は、利用者側があらかじめ銀行口座やクレジットカードとアプリを紐づけて利用します。

店舗での会計時、利用者が提示するQRコードは、ワンタイムパスワード型です。スマートフォンに表示し一定時間が経つと無効になる仕組みのため、セキュリティが高いといえるでしょう。

セキュリティが高いと利用者側は安心して使えます。一方で、店舗側はどうでしょう。QRコード決済の導入によって得られるメリットによって、今後さらに普及していく可能性はあるのでしょうか。

一部のQRコード決済を提供する企業は、普及のため店舗側が負担する手数料を無料にする期間を設けていました。それを機にQRコード決済を導入した店舗は多く、無料期間終了後に各店舗がどのような対応をとるのか注目です。

導入するQRコード決済のサービスを選ぶポイント

QRコード決済の規格乱立は、利用者だけでなく、導入を考えている店舗も頭を悩ませていることでしょう。

中小企業がQRコード決済すべてに対応するのは、導入コストや手数料などの点から現実的ではありません。

どのサービスを導入するか選ぶ基準はいくつかありますが、やはり利用者側の視点で考えるのは大切です。 各種QRコード決済の利用者数、すでに対応している店舗数、手数料などのデータから数字を比べてみましょう。

それぞれのチャージ方法や提供しているキャンペーンなど、サービスの内容に目を向けるのもいいかもしれません。

今後更なる盛り上がりが期待できる分野のため正解はありませんが、なんとなくで導入するのではなく、メリットとデメリットを理解した上で、導入するサービスを選びましょう。

QRコード決済アプリを開発導入するには

QRコード決済のメリットやデメリットについてご説明をいたしました。キャッシュレス化の流れやコロナ禍という背景もあり、QRコード決済は急速に普及が進みつつあります。

なお、Samuraiは、QRコード決済の導入のためのシステム開発が可能です。豊富な導入実績がありますので、初めて導入を検討する事業者様にも、現状やニーズに合わせた適切なアドバイスをすることが可能です。

また、Samuraiでは、モバイルオーダーのアプリである「SamuraiOrder」をリリースしております。アプリ型のため、ロゴをご用意いただくだけでオリジナルアプリが簡単かつ迅速につくれます。

ポイントやクーポン配信などの施策も手軽に打つことができるほか、スタンプカードの機能もあり、しかもそれらをプッシュ通知できるためリピーター獲得には最適です。

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