コンテンツ
SMS送信サービスとは?複数の人に一斉にSMSを送信できます!
SMSとはショートメッセージサービス(Short Message Service)の略で、スマートフォンや携帯電話同士で短い文字メッセージの送受信ができるサービスです。
ユーザーが持つ電話番号でメッセージの送受信ができ、標準で装備されているため、あらたにサービスを導入する必要がありません。
メッセージをやり取りする方法として電子メールやSNSがありますが、相手のメールアドレスやSNSのアカウントがわからなければ、送信することができません。
これに対し、SMSは相手の電話番号さえわかればメッセージが送れ、電話番号はめったに変わることがないので到達率が高く、ポップアップ表示されるので開封率が高いというメリットがあります。
以前は送信側と受信側のキャリアが違うと送信することができませんでしたが、2011年よりキャリアををこえた送受信が可能となりました。
また、当初は最大で70文字しか送信することができなかったのですが、今では最大670文字まで送信できるようになり、より便利に使いやすくなっています。
国際規格なので世界的で広く普及しており、日本でも大手キャリアはもちろん、格安SIM事業者でも使うことができます。
SMS送信サービスは、このSMSのメリットに加え、SMSを利用した一斉配信や本人認証、予約配信といった機能で、情報の通知やプロモーションなどに活用できるサービスです。
中でも「一斉送信サービス」は大量のメッセージを効率よく送信したいときに便利な機能で、多くの人に一斉にメッセージを送信したい法人や団体によって活用されています。
また、近年は多要素認証などのセキュリティ認証に利用されるケースも多いです。多要素認証については、下記コラムでもご紹介しておりますので、ご覧ください。
コラム:多要素認証はなぜ必要?二段階認証・二要素認証との違いは?【一覧表あり】
SMS送信サービスはどんなことに利用できる?導入例をご紹介
SMSの魅力として、到達率、開封率が高いことがあげられます。
受信したメッセージを確認するのにアプリを起動する必要がなく、待受画面にメッセージが表示されるので、開封される可能性が高くなります。
また、電子メールやSNSを日常的に使用しているユーザーは、SMSの使用頻度が低い傾向にあるため、受信メッセージの数が少ないことが逆に利点となります。
他のメッセージに埋もれてしまうことが少ないので、見てもらいやすくなるのです。
このように、高い到達率、開封率が高いSMSは、様々な重要な場面で使用されています。
SMS一斉配信サービス
人材派遣会社や保険会社、通信販売会社など、ユーザーにメッセージを確実に届けたいと考える多くの企業では、SMS一斉配信サービスが活用されています。
不達率や未読率や低いSMSなら、ユーザーの目に触れる可能性が高くなり、より確実な情報発信に役立っています。
また、確実にレスポンスがほしい公共料金の督促通知や訪問工事の事前連絡、緊急時の一斉連絡といった場面でも、SMSは効果を発揮しています。
SMSによる個人認証
近年では、増え続けるなりすましの被害や不正ログインを防ぐために、IDやパスワードだけでは心もとなく、本人認証にSMSを取り入れているサービスが増えています。
SMSを利用した二段階認証などの多要素認証を取り入れることで、セキュリティのレベルをあげ、リスクの低減に役立っています。
マーケティングへの活用
お客さまセンターなどでは、問い合わせや受注を受けた直後にSMSでアンケートを送ることで、高い回答率や正確な回答を得ることを実現しています。
また、キャンペーンのお知らせをSMSで送ることで、見てもらえる可能性が高まります。
SMS送信サービスのメリットとデメリットを解説!
このようにSMS送信サービスには様々なメリットがありますが、デメリットがないわけではありません。ここではメリット・デメリットをそれぞれ紹介しましょう。
SMS送信サービスのメリットは以下になります。
電話番号だけでメッセージが送信できる
SMSは電話番号を宛先とするので、メールアドレスやSNSのアカウントがわからない相手でも、電話番号さえわかればメッセージを送ることができます。
開封率が高い
SMSはスマートフォンや携帯電話に標準で搭載されているので、メッセージを受信するとポップアップ画面に表示されます。
専用のアプリを導入して起動する必要がなく、ロック状態の画面でも表示されるので、電子メールと比べて高い開封率を誇ります。
平均的な開封率は、メールの10~20%に対し、90%以上といわれています。
専用アプリが必要なく、標準機能で利用できる
前述のように、SMSはスマホや携帯に標準で搭載されており、利用するためにアプリやサービスを導入する必要はありません。
アカウント登録も不要なので、相手の電話番号さえわかればすぐに送受信が可能です。
電話と比べ、通信コストが削減できる
電話では、使用した分だけ通信料がかかります。
1回で電話がつながらなければ何度もかけ直す手間も増えますよね。
SMSも送信側には料金がかかりますが、到達率・開封率が高いため1回の送信で情報が伝わる可能性が高くなるので、結果として通信コストの削減が見込めます。
個人認証に利用
SMSは電話番号を利用するため、他人とかぶってしまうことがありません。
そのため、二段階認証を行う際の認証コードを送る手段として最適だといえ、情報の流出やアカウントの不正利用を防ぐために役立っています。
SMS送信サービスのデメリットは以下になります。
通信コストがかかる
電話と比べ通信コストの削減が見込めるSMSですが、パケット通信を使用する電子メールやSNSと異なり、1通送信するごとに課金されます。一方、受信側は無料です。
大量にメッセージを送る際は、コスト管理を充分に考えましょう。
文字数に制限がある
当初は全角で最大70文字しか送信できませんでしたが、今は最大670文字まで遅れるようになりました。
とはいえ、ガラケーなどの古い機種だと上限が70文字のものもあるので、相手が古い機種の場合は注意が必要です。
画像や動画を送信できない
その名の通りSMSは短いメッセージのやり取りを目的としているため、画像や動画を送ったり、ファイルを添付することができません。
テキスト以外のデータを送りたい時は、メッセージにダウンロードのリンクを記載するといった対策が必要になるでしょう。
格安SIMの場合は利用できない場合もある
SMSは大手キャリアには標準で搭載されていますが、格安SIM事業者によってはSMSを利用できない場合があります。
格安SIMへの乗り換えを検討する際、SMSを利用する場合はこの点を確認しましょう。
誰から送られたメッセージか分からない場合がある
SMSは電話番号を利用してメッセージを送るため、電話帳にない相手からメッセージが送られてくると、誰からのものか判別できない場合があります。
送る側は、初めてメッセージを送る相手には、その点に注意しましょう。
SMS送信サービスの料金を徹底比較!
SMSには受信料がかからず、送信料のみかかります。
送信料はサービス会社により異なります。
以下、おすすめのSMS送信サービス6社の料金を比較してみましょう。
○twilio(twilio inc.)
- 初期費用:なし
- 料金プラン:従量課金制で1通0.08ドル〜
◯空電プッシュ(NTTコム オンライン)
- 初期費用:要問い合わせ
- 料金プラン:要問い合わせ
◯メディアSMS(株式会社メディア4u)
- 初期費用:無料
- 料金プラン:月額費用は完全従量制
◯SMSLINK(株式会社ネクスウェイ)
- 初期費用:無料
- 料金プラン:送信料金1通8円~
◯SMS HaNa(日本テレネット株式会社)
- 初期費用:無料
- 料金プラン:送信料金1通8円~
◯KDDI Message Cast(Supership株式会社/KDDI株式会社)
- 初期費用:要問い合わせ
- 料金プラン:要問い合わせ
SMS送信サービスの料金は従量課金制で1通10円前後がほとんどです。
サービスによってあまり変わりはありませんが、何千・何万と大量に送信したり、定期的に多くのメッセージを送信すると、負担が大きくなってきます。
その場合は、配信するメッセージの数が多くなるほど1通のあたりの単価が安くなる、ボリュームディスカウントプランを用意しているサービスの利用をおすすめします。
SMS送信サービスの選び方を注意点と共にご紹介
国内には様々なSMS送信サービスがあり、何を基準に選べばいいか迷ってしまうかもしれません。
ここではSMS送信サービスの選び方、注意点をまとめてみました。
SMS認証を行う場合
SMS認証を行いたい場合、自社のシステムとSMS送信サービスを同期させるため、API連携が必要となります。
国内の主要なサービスはほとんどがAPI機能を有しているため、これについてはほとんど気にする必要はないでしょう。
国内直収のサービスを選ぶ
SMS送信サービスには、国内キャリア直収のサービスと、非直収のサービスがあります。
国内キャリア直収のサービスは、ドコモ、au、楽天モバイル、ソフトバンクといった国内携帯キャリアと直接接続したサービスで、正規ルートとして定められた国内回線からSMSを送信できるため、メッセージをより確実に届けることができます。
対して、国内キャリア未直収のサービスは、国内携帯キャリアと直接接続しておらず、国際回線からSMSが送信されるため、メッセージの到達率が下がる可能性があります。
重要な連絡を確実にミスなく届けたい場合は、国内直収のサービスを選ぶとよいでしょう。
海外のキャリアへ送信できるサービスを選ぶ
SMSの送信対象は、国内ユーザーだけとは限りません。サービス会社の中には、国内送信サービスのみを提供しており、海外のキャリアへは送信不可のサービスもあります。
自社のサービスが海外ユーザーも対象としている場合は、国内ユーザーのみのサービスですとSMSを届けることが不可能です。
海外展開を視野に入れる場合は、国外キャリアも対象としているかは必ず確認したほうがよいでしょう。
できるだけ安く利用したい
料金は従量課金制で1通10円前後がほとんどです。
サービスによってあまり変わりはありませんが、何千・何万と大量に送信したり、定期的に多くのメッセージを送信すると、負担が大きくなってきます。
その場合は、配信するメッセージの数が多くなるほど1通のあたりの単価が安くなる、ボリュームディスカウントプランを用意しているサービスの利用をおすすめします。
また、サービス提供会社によっては初期費用が発生する場合もあるため、そちらも確認をしたほうがよいでしょう。
周辺機能の追加
SMSの業務での利用を検討する際、Webページに誘導したり、データベースとの連携を行いたいといった、配信以外の活用の要望もあるでしょう。
SMS送信サービスの中には、専門知識がなくてもWebサイトが作成できる機能や、SMSを活用した様々なニーズに対応する機能を備えたサービスもあります。
自分の目的にあった導入を検討しましょう。
SMS送信サービス6社を比較!
○twilio
- 到達率:独自のルートで国内携帯キャリアへの到達率を高める高品質SMS
- 一斉送信機能:あり
- API連携:あり
- 従量課金制で国際SMSにも対応
- 1通のSMSで送信できる文字数は70文字までとなり、超えた分は 2通目・3通目と分割送信
- 音声合成機能によって、電話の受発信制御も可能
- 初期費用:なし
- 料金プラン:従量課金制で1通0.08ドル〜
twillioは、今回紹介しているSMS送信サービス運営会社では唯一の海外企業(アメリカ企業)となりますが、世界的にNo1のSMS送信サービスです。APIも豊富に用意されており、実装の手間もかかりません。

◯空電プッシュ(NTTコム オンライン)
- 到達率:99%
- 一斉送信機能:あり
- API連携:あり
- 1時間あたり186万通の大容量配信が可能
- ドコモは660文字、auは140バイト、ソフトバンクは333文字まで送信可能
長文分割機能を使えば、キャリアに関係なく最大で700文字のメッセージを送信できます - 24時間365日の監視体制で、深夜に故障しても迅速な対応が可能
- 20年におよぶ電話番号履歴にもとづいた誤送信防止機能を持ちます
- URL短縮機能あり
- 開封確認機能あり
- 初期費用:要問い合わせ
- 料金プラン:要問い合わせ
NTTが提供するSMS送信サービスです。
国内主要4キャリアとクローズドなネットワークを構成し、セキュリティの高さが強みです。
加えて高い配信スペック、手厚いサポートで評価が高く、多くの企業に導入されています。

◯メディアSMS(株式会社メディア4u)
- 到達率:99.9%
- 一斉送信機能:あり
- API連携:あり
- 導入実績3,000社以上
- 最大670文字までの長文に対応
- CRMとAPI連携することで、手間をかけずに一斉送信・個別送信が可能
- 初期費用:無料
- 料金プラン:月額費用は完全従量制
国内主要4キャリアとの直接接続方式による高い品質とセキュリティ機能を持つSMSサービスです。
到達率は脅威の99.9%を誇り、多種多彩な機能を備えているのが魅力です。

◯SMSLINK(株式会社ネクスウェイ)
- 一斉送信機能:あり
- API連携:あり
- WEBの管理画面から送信するタイプか、API連携タイプか選ぶことができます
- 初期費用:無料
- 料金プラン:送信料金1通8円~
情報通信サービスにおける30年以上の実績とノウハウがいかされたSMS送信サービスです。
多機能なうえに、3ステップで簡単にSMSを送信できる操作性に定評があります。
また、業界最安値クラスの1通8円から使用することができます。

◯SMS HaNa(日本テレネット株式会社)
- 到達率:99%以上
- 一斉送信機能:あり
- API連携:あり
- 文章への差し込みは最大5か所(業界最大)、短縮URLは20文字(業界最短)
- CSVだけでなくExcelでのアップロードも可能
- WEBの管理画面から送信するタイプか、API連携タイプか選ぶことができます
- 1時間で10万通の送信が可能
- 24時間365日対応の監視体制
- 最大660文字までの長文に対応
- 初期費用:無料
- 料金プラン:送信料金1通8円~
業界最大の5か所までの差し込み機能や、業界最短の20文字の短縮URL機能といった高い性能を持ち、使いやすさに定評のあるサービスです。
国内3キャリアとの直接接続で到達率99%以上を実現しています。

◯KDDI Message Cast(Supership株式会社/KDDI株式会社)
- 一斉送信機能:要問い合わせ
- API連携:あり
- WEBの管理画面から送信するタイプか、API連携タイプか選ぶことができます
- 最大660文字までの長文テキストに対応
- 24時間365日対応の監視体制
- 初期費用:要問い合わせ
- 料金プラン:要問い合わせ
KDDIが提供する、通信事業者としての高い運用品質を誇るSMS送信サービスです。
国内3キャリアと直接接続のため、高い配信品質と到達率を実現しています。

メッセージを送受信するサービスには、他に電子メールやSNSがあり、SMSは使用する機会があまりないという方も多いかもしれません。
しかし、SMSには他にないメリットがあり、SMS送信サービスを使うことでより便利、効果的に使うことができます。
SMS送信サービスはここで紹介した他にも魅力的なサービスがたくさんあります。
自分のやりたいことを見極め、導入を検討することをおすすめします。
SMS送信サービスを組み合わせたサービスを開発するには
SMS送信サービスをご紹介させていただきました。近年は迷惑メールなどの問題もあり、より開封率の高いSMS送信サービスを伝達手段として選択するケースが多いようです。
Samuraiでは、SMS送信サービスを組み込んだWebサービスやアプリの開発が可能です。「こんなことはできるだろうか」といった漠然としたものでも構いませんので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人