コンテンツ
- 1 AppClipsって何?インストールなしに使用可能なアプリケーションです
- 2 Google Play Instant って何?AppClipsとの違いを解説!
- 3 AppClipsやGoogle Play Instantにはどのような機能がある?
- 4 AppClipsやGoogle Play Instantを使うメリットは?企業側が使用するメリットはある?
- 5 AppClipsやGoogle Play Instantのデメリットは何?
- 6 AppClipsやGoogle Play Instantの未来は?今後どんどん浸透していく機能です
- 7 AppClipsやGoogle Play Instantを試してみるにはどうしたらいい?
- 8 AppClipsやGoogle Play Instantを活用したシステムは?
AppClipsって何?インストールなしに使用可能なアプリケーションです
「AppClips」はアプリケーションの機能をコンパクトにしたもので、アプリをダウンロードすることなく、その機能(の一部)を利用することが可能となります。
本来のアプリの簡易版なので、当然ながら動作が軽快でスピーディーになります。
iPhoneのアプリは「App Store」からダウンロードできますが、それすら面倒な時もありますよね。
「AppClips」ならQRコードやApp Clipコードなどを利用し、すぐに起動して使うことができるのです。
例えば、お店での支払い、自転車のレンタル、スマート家電の初期設定等々、用意されたトリガーから「AppClips」を起動して、素早く目的を達成することができます。
トリガーには、上記のQRコードやApp Clipコードのほかに、NFCタグ、Safari、メッセージ、マップ、位置情報連動など、さまざまなものが利用されています。
「AppClips」はダウンロードする必要がなく、会員登録などもあらかじめ「Apple Pay」に登録されている情報が反映されるため、面倒な登録作業が不要となります。これによって作業が少なくなり、素早く使い始めることができます。
さらに、「AppClips」を使用した後にフルパッケージのアプリをダウンロードした場合は、「AppClips」はフルパッケージアプリに置き換えられます。その後は、トリガーからフルパッケージアプリが起動するようになります。
逆にフルパッケージアプリをインストールしない場合は、一定期間経過すると、自動的に消滅するようになっています。
また、「AppClips」からフルパッケージアプリへの移行は、データ連携が可能です。
注文履歴などこれまでのデータが移行され、継続して利用することができます。
Google Play Instant って何?AppClipsとの違いを解説!
実は、「AppClip」はそれほど目新しいものではありません。
というのは、「AppClip」が大々的に発表された「Worldwide Developers Conference 2020(WWDC 2020)」からさかのぼること3年前、Googleが2017年の年次開発者会議(Google I/O 2017)でミニアプリのコンセプトを発表していたのです。
Googleの「Google Play Instant」は、「AppClip」と同様、Android端末においてユーザーがインストールすることなくすぐに実行できます。
「Google Play Instant」を利用することで、Androidユーザーも「Google Play Store」のダウンロードページでアプリを探し、ダウンロードとインストールを行うという手間から解放され、手軽にアプリの一部の機能を利用できます。
「Google Play Instant」も、使い終わってから一定期間経過すると自動的に端末から削除されます。
必要であればフルパッケージのアプリをダウンロードして使用することができます。
いわば同様の機能のAndroid版が「Google Play Instant」、iPhone版が「AppClips」ということになりますね。
AppClipsやGoogle Play Instantにはどのような機能がある?
「AppClips」「Google Play Instant」の機能についてまとめてみます。
- 簡易版のアプリでアプリの機能の一部を使用できる
- ダウンロード・インストールすることなく利用できる
- NFCカードやQRコードといった各種トリガーをきっかけに起動する
- フルパッケージのアプリをダウンロードすると、置き換えられる
- フルパッケージをダウンロードしない場合は、一定期間経過後に削除される
- フルパッケージとのデータ連携も可能
このように、「AppClips」や「Google Play Instant」を使うことで、より簡単、便利、スピーディーにアプリの機能を使用することができます。
AppClipsやGoogle Play Instantを使うメリットは?企業側が使用するメリットはある?
では「AppClips」「Google Play Instant」を使うメリットについてみていきましょう。
アプリの容量が軽い
「AppClips」は、ファイルサイズが10MB以下と非常に軽くおさえられています。
携帯を使用していて、容量不足に悩まされた経験を持つ人は多いことでしょう。
「AppClips」「Google Play Instant」は使用する容量をかなり減らすことができ、軽快な動作が期待できます。
自分で削除する必要がない
通常のアプリは使わなくなれば自分で削除して整理しなければなりません。
その点、「AppClips」「Google Play Instant」は一定期間経過すると自動的にアプリが消滅します。
そのため、使わないアプリが増えすぎて端末の画面が煩雑になる心配がありません。
「Apple Pay」と連動して決済できる
iPhoneの場合、「Apple Pay」が設定されていれば、その情報が反映されて、面倒な登録作業をせずに使うことができ、決済することが可能になります。
フルパッケージアプリのダウンロード障壁をさげる
アプリを提供する企業側からすれば、やはりフルパッケージのアプリをダウンロードしてもらいたいことでしょう。
「AppClips」「Google Play Instant」を使用して機能の一部に触れてもらうことで、ダウンロードしてもらう障壁をさげることにつながります。
AppClipsやGoogle Play Instantのデメリットは何?
非常に便利な「AppClips」「Google Play Instant」ですが、デメリットもないわけではありません。
機能が制限されている
「AppClips」「Google Play Instant」は機能を制限されているので、通常のフルパッケージのアプリならできる機能が利用できないということがおこります。
その場合はフルパッケージのアプリをダウンロードしましょう。
フルパッケージアプリの重要性が低下する
メリットとして紹介した「ダウンロード障壁をさげる」ですが、場合によってはユーザーが「AppClips」「Google Play Instant」の制限された機能だけで満足してしまうことも考えられます。
その場合、根本になるフルパッケージのアプリに必要性が感じられず、逆にダウンロードされる可能性が低くなってしまう可能性があります。
安全性の問題
世の中には膨大な量のアプリがありますが、その全てが安全というわけではありません。中には悪質なものが存在します。
ダウンロードすることなくすぐに使い始めることができるのが「AppClips」「Google Play Instant」の利点ですが、このインストール手順を回避するメカニズムを悪用される懸念が指摘されています。
AppClipsやGoogle Play Instantの未来は?今後どんどん浸透していく機能です
「AppClips」に先行して発表された「Google Play Instant」ですが、これまではなかなか導入が進んでいないともいわれています。
最近では、飲食店や自転車のレンタル、スマート家電の導入、ゲームなど、「AppClips」が導入される機会が増えています。
今後「AppClips」が認知されることにより、「Google Play Instant」も共に浸透して発展していくことでしょう。
AppClipsやGoogle Play Instantを試してみるにはどうしたらいい?
「AppClips」「Google Play Instant」を使用するのに、特別な準備は必要ありません。
導入されている店舗や施設で、提供する側が案内する方法(NFCタグやQRコードなどのトリガー)を通じて起動します。
基本的には提供する側の案内に従って使うので、事前に使い方を理解しておく必要もありません。
これから日本でも普及が進むことが期待される「AppClips」「Google Play Instant」。
今後ますます需要が増え、注目が高まっていくことが予想されています。
AppClipsやGoogle Play Instantを活用したシステムは?
「AppClips」「Google Play Instant」について、ご説明させて頂きました。
アプリを利用するにはインストールが必要なため、その手順を省くことができる「AppClips」「Google Play Instant」は、利用促進の有力な手段です。
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