飲食店を経営するにあたって大切なのが集客力です。継続的な来店でリーチにつなげるには、お店の宣伝で認知拡大しなければなりません。しかし、日々の忙しい業務の中でなかなか時間が確保できずアクティブに発信できていない、宣伝を打っているものの思うように集客や利益に結び付いていないところが多いのではないでしょうか。
そこでSNSという集客ツールが注目を集めています。ユーザーとより密なコミュニケーションができ、各SNSの機能によっては大きな効果を上げることが可能。活用術をいくつか紹介するので参考にしてみてください。
LINE
(出典:LINE@公式ウェブサイトより)
もはや、全てのスマホユーザーが利用していると言っても過言ではない「LINE(ライン)」アプリ。個人間でのメッセージ送受信や通話がメインですが、LINE Payやショッピングなど多数のサービスを展開中。
そのなかのひとつに、ビジネス集客向けに作られた「LINE@」という機能があります。企業や店舗のアカウントを作成することで、そのアカウントと友達になってくれた人に一斉にメッセージを送れる機能です。
他にも、タイムラインやアカウントページと呼ばれるLINE内のホームページも作成できるので、ブログやTwitter感覚で情報を載せていくこともできます。個人間のメッセージと同列の枠で気軽に企業アカウントからメッセージを送ることができるため、「友達」の距離感でコミュニケーションが可能。
さらにLINE@では、お店のクーポンやリピーター向けのポイントカード(スタンプカードに似たもの)を発行することができます。企業アカウントを友達登録しているだけで、ユーザーは何もしなくてもクーポンや宣伝を受け取れる環境が整えられているのです。ただし、頻繁に宣伝メッセージを送りつけてしまうと、通知を見たユーザーが「うっとうしい」と不快感を持ち、プッシュ通知をオフにしたりアカウント自体を削除したりしてしまう可能性も。
思い出してもらう程度に留めておき、定期的なキャンペーンやイベント、お得なクーポンなどを配信して,
集客効果の向上を狙いましょう。LINE PayやショッピングなどLINE内の既存サービスと結び付けた施策を打てるのもメリットです。
(出典:Twitter公式ウェブサイトより)
限られた字数の中でリアルタイムなつぶやきを投稿する「Twitter(ツイッター)」。フォローしているアカウントが多いほど、次々とタイムラインに表示される情報が入れ替わっていくため、発信者は定期的にツイート(投稿)をし続けなければ他のアカウントのつぶやきで一気に流されてしまいます。
予約つぶやき、定期つぶやきなどを駆使して定期的な発信を心掛けると良いでしょう。
また、短文でのつぶやきツールのため、内容は一日の挨拶や今日のおすすめメニューなど些細な情報を短文や写真、動画で気軽に発信することに向いています。お店の混雑状況など、リアルタイムな情報を伝えて来客しやすいタイミングを発信し顧客を逃さないようにしましょう。
数ある情報の流れに埋もれないよう、関心を持ってもらえるツイートをすることが大切です。口調を変えてキャラクターを演出してみたり、メニューの写真を撮ったりして上手にプロモーションしていく必要があります。まずはどんなことでもいいので、毎日発信を繰り返していき、顧客・リピーターとなるフォロワーを増やしてください。
(出典:Facebook公式ウェブサイトより)
「Facebook(フェイスブック)」は実名での登録が必要なSNSです。そのため、顔見知りや常連客の人たちとつながることが多くなります。お店によく足を運んでくれたり、経営を応援してくれたりする人たちを「ファン」と呼び、このファンの人たちと擬似的なコミュニティを形成できるのがFacebookの強みです。
お店のFacebookページを作成し、そこに定期的に情報を載せていくようにしましょう。長文テキストの入力が可能なため、定期ブログのようにお店の様子や食材の紹介、地域の出来事など等身大で身の回りの出来事を発信していくことに向いています。
Facebookページを維持することで、より細かなお店の様子や従業員の人柄を伝えることができ、結果としてお店のファンが増えて集客アップにつながるでしょう。
(出典:instagramjapanアカウントより)
「Instagram(インスタグラム)」は写真投稿から発展したSNSだけあって、綺麗な写真や動画を投稿することがユーザーを呼び込む要となります。店内の内装がわかるおしゃれな画像と、しずる感のある料理画像を使ってユーザーの興味や食欲を刺激しましょう。
お店のコンセプトを強調することが、写真を上手く撮るコツです。ボリューム重視のラーメン店なら分厚いチャーシューを特盛にしたラーメンを投稿したり、おしゃれなイタリアンならお皿やテーブルクロスの写真も投稿したりするなど、お店のカラーに合わせた写真を撮り続けることがポイント。また、1枚の画像に対してハッシュタグをできるだけ付けて、タグからの流入・拡散を狙うこともできます。
写真のトーンや構図をある程度決めて写真を投稿すれば、アカウントの画像一覧が統一感のあるものに。Instagramのユーザーは直感で感じた印象を大事にします。写真だけで「この店に行って、このメニューを食べに行きたい」と思わせられれば勝ちです。
公式SNSアカウントで集客を
お店の公式SNSアカウントを作成することはほぼ無料です。あとはテキストや画像などSNSごとの特徴を掴み、効果的な宣伝や広告をしていくことが求められます。新規顧客に向けた投稿、コアなファン層に向けた投稿などユーザー層に合わせた運用ができるよう、自分のお店に合わせたSNS集客方法を形作れるよう過去の事例など研究して施策を打っていきましょう。
無料SNSカウントであれば、コストもかからず手軽に始められます。SNS運用ではまずファンを集めることを目標に、あらゆる活用方法で利益につなげてください。ファンを増やしたら、徐々に顧客が快適なサービスを受けられるよう、顧客情報のもと決済方法や施策を充実させるなどして生き残れる飲食店を目指しましょう。