こんにちは、Samurai君です。
今回は東京ビッグサイトで開催されたリテールテックJAPAN 2016 へお邪魔してきましたので、興味深かった点などレポートしたいと思います。
(開催期間2016年3月8日〜3月11日)
全体の印象
[会場の様子]
私が行ったのは10日でしたが、動員が少ないとされる中日で且つ雨天だったにも関わらず会場は人が一杯で賑わっていました。
展示物もハードウェアの割合が大きく市況の盛り上がりを肌で感じた次第です。
またブースによっては改札機を作ったり小売店を再現していたり、各社とも熱が入っていましたね。
[ブースの特色]
ブースのカテゴリは次の4つに分かれていました。
- トータル流通情報システム
- オムニチャネル・O2O
- モバイル&クラウドネットワーク
- インバウンド・ソリューション
訪日外国人向けのインバウンドソリューションですが、今年からの新設カテゴリと合って勢いが感じられました。
POSや周辺ソリューションでの免税処理などの対応がデファクトとなるような時代も来るかもしれませんね。
またオムニチャネルやクラウド関連では多様なCRM製品や安価な店舗管理システムが多く登場しており、賑わいを見せていました。
注目点
[光ID]
O2Oらしいポイントから挙げていきしょう。
O2O関連の展示ではPanasonic様の参考出展「光IDソリューション」が印象深かったです。

こちら光源にスマホのカメラをかざすだけでURLなど取得できるスグレモノです。
私も試してみましたが、十分な認識距離があり一瞬でURLを取得する事ができました。
良い所はスマホのOSやハードウェア依存がないところですね。
QRコードのように近づいて焦点を合わせる必要がないことなど非常に利点と考えられます。
同時認識が可能かは確認出来ていませんが、もし可能になればQRコードの完全上位互換となるかもしれません。
Beaconとは少々使い分けとなりそうですね。
Beaconはゾーンに入ったときにアクションを起こすなど可能ですが、光IDのようにユーザーの任意のタイミングで瞬時に情報取得することは得意としません。
うまく共存できると面白そうです。
またNFCとも使い分けとなりそうです。
NFCはハードウェア依存が高く近距離通信に限定されますが、画面を開かずとも素早い情報処理が可能です。
こちらも完全に棲み分けされているのではないでしょうか。
[タブレットPOS]
こちらはNEC様など大手企業の参入が印象的でした。
またその他にも相当数出展社が見られ、競争激化な市場になったと考えられます。
総合ソリューションではなくPOS機能のみで販売力を発揮できる大手の参入は提案・導入時の選択の幅を広げることになるでしょう。
[店舗管理システム]
本部から店舗への指示とその対応結果を管理することの出来る、アパレル業界を意識したソリューションが印象的でした。
北都システム様の「店舗Linkele」やリンコム様の「店番長」といったサービスが展示されていました。
特に印象深いのはその価格です。
店舗当たり数千円でフル機能を利用出来るという太っ腹な相場となっていました。
Samurai君の中の人はその昔アパレルショップ店員だったのですが、当時こんなソリューションが欲しかったですね。
本部からの売り場のディスプレイ指示は写真でしたし、報告もチャットではなく電話でした。
この価格帯なら確実にニーズを捉えるのではないでしょうか。
まとめ
参考展示も多くリテール業界の新しい潮流を見られた面白い展示会でした。
簡単なレポートですがご覧頂いた方にとって何かのヒントになれば幸いです。
当社としても得られた情報を活用してお客様の提案の質を高めていきたいと思います。
では次回更新をお楽しみに。