こんにちは!
<前回>は「O2Oシステム導入ってどこから手をつけていいの?」という疑問の1つ目
「オフライン向けのシステム」について必要なモノをイメージ、整理しました。
今回は2つ目の「オンライン向けのシステム」について幾つか具体的なパターンを元に、整理していきたいと思います。
O2O実施のためにはウェブコンテンツ配信によって顧客集客・販売促進を実施することが有効的です。
無料ブログサービス
とにかく手軽に始められるところですがメリットです。最低限のことですが、ウェブサイトが存在しないよりは良いでしょう。同じサービスに所属しているユーザーを集めやすいというメリットもあります。
ただ基本的にはサービスの仕様に引きずられ最適な形で顧客に情報配信することは難しいでしょう。さらに最悪の場合サービスが停止・休止するとこれまでのコンテンツ資産は残らないというリスキーな側面をもっています。
WordPress等の無料CMS
ブログなどビューのカスタマイズに関しては相当な柔軟性をもちます。無料であることが何よりのメリットです。
しかし元よりブログ用のサービスなので、その他のコンテンツ配信には向きません。専門知識やサーバー管理も必要なので相応の担当者が必要となるでしょう。
純粋にブログのみを行うのであれば適当かもしれません。
O2Oを得意とする専用プラットフォーム
ブログだけでなく、例えば会員ランクに合わせたメッセージ、ニュース配信や、場合によってはスマホへ送信するプッシュ通知の内容まで、幅広いコンテンツ管理が可能です。
O2O・オムニチャネルとしてシステムを機能させるのであれば現実的には、顧客行動に合わせて動的に運用出来る専用プラットフォームが必須となるでしょう。
デメリットを挙げるならカスタマイズ性は無料CMS等よりは低くなってしまい、またコストがかかってしまう点ですが、スモールスタートでも良いので可能な投資規模から専用システムを設けることを推奨します。
クーポン・ポイントの電子化
例えば既存で3,000円お買い上げ毎に1スタンプというサービス、さらにスタンプが貯まると割引クーポンと交換というサービスを、紙媒体で行っている小売店があるとします。
O2O、オムニチャネルの実現のためにはECサイトやその他サービスで貯まったポイントを使いたいわけですが、紙媒体のままでは連携出来ませんので、オンライン側で電子クーポン、電子ポイントなどをデータとして貯める必要があります。
クーポン・ポイントの発行・管理
さらにそうした電子化したポイント等の貯蓄が出来るとなれば、O2O・オムニチャネルで実現出来ることは広がります。これまで例えば磁気ポイントカードの付与ルールを変えたり、クーポンを新しく印刷したり、紙媒体ゆえのコストが生じていましたが、電子化してそれをウェブ上で自由に発行することで柔軟な販売促進を実現出来ます。
例えば短期間のキャンペーンであっても、費用ゼロで新規にキャンペーンクーポンを特定のユーザーにのみ配布するなど可能となります。
在庫連携
仮に小売店のオフラインとオンラインを連携させてオムニチャネルを実現するのであれば、検討に含むべきシステムとなります。
オフラインで在庫切れだった場合にオンラインでは在庫があることが分かれば、ECでの購買を促すことが出来、小売店の重大な課題であるこの手の機会損失を防止することが可能となります。
なお売上成績を実店舗から奪取する形にならないように、導入企業内での部門をまたいだ理解と協力は必要不可欠です。
会員情報の管理
まだ多くの事業者において、ポイントカード等発行してもそのカード会員の詳細情報は不明だったり、仮に会員情報を手に入れたとしても、それを運用負荷なく管理するには至っていないという事実があります。そこで会員登録のオペレーションを空メール等で簡略化し顧客自身にウェブ登録して貰うことで、運用負荷なく顧客データベースが作られる仕組みが必要です。
ランクアップなど顧客育成
会員情報や利用履歴まで取得出来ればCRMを実現出来ます。
代表的なものがランクアップです。
直接的にO2O・オムニチャネルには紐付かずCRMとしての機能になりますが、
マーケティングとして非常に有用であり、各種施策・システムの効果を引き上げる役割を持ちます。
いかがでしょうか。
オンライン側で実現したいこと、そしてそれに必要なモノのイメージが湧いたでしょうか。
次回はデータ連携で必要な視点についてお話したいと思います!
乞うご期待♪