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O2Oブログ

2016年07月11日

【第4回】O2O・オムニチャネルサービス構築に必要な5つの視点

こんにちは!
<前回>は「O2Oシステム導入ってどこから手をつけていいの?」という疑問の2つ目
「オンライン向けのシステム」について必要なモノをイメージ、整理しました。
今回は3つ目の「データ連携」整理していきたいと思います。

リアル店舗を運営されている場合、POSシステムとの連携を基準とすることが想定されます。また自社サービスで既に多くの会員情報を所持しているかもしれません。
 
 ・ 新しいシステムではどんな情報を持っていることが理想でしょうか。
 ・ いま自社ではどんな方法でどんな情報を取得しているのでしょうか。
 ・ 足りない情報があり、既存のシステムにに更改は必要そうでしょうか。
 
単にデータ連携と言っても疑問は沢山です。
いったいデータ連携・統合にはどんなシステムが必要なのでしょうか。
 
システム稼働のためのデータ

例えばリアル店舗とウェブ店舗の連携の場合、既存の基幹システムで管理している会員情報やポイント履歴、購買データの連携が必要となるでしょう。
リアル店舗で購買を行い貯まったポイントを、後ほどウェブサイトで利用することなど想定すれば、最低限既存基幹システムの情報は新しいシステムと同期を取る必要がありそうです。

こうした場合POSのファームウェアを更改し、新規システムにデータを上げるという手段は莫大な再構築費用がかかるためナンセンスでしょう。既存基幹システム側に、外部出力インターフェースを設けて、新しいシステムにPOS購買データを送信することがスマートです。
トランザクションを少なくするならば、バッチ処理で例えば集計済の日次購買データCSVなどを出力すると連携が容易になるでしょう。

さらにウェブ上でのポイント利用等を実現するならば、重複利用を避けるために利用した瞬間に既存基幹システムへのポイント利用データ送信が必要となります。
既存基幹システムでは実店舗でポイント利用があった場合と同様に、会員のポイント保有情報を更新することになります。
当然既存と新規の双方にデータ入出力インターフェースが必要となりますが、この様にリアルタイム性を求められるデータ連携の場合は日次集計CSVのバッチ処理では間に合わないため、APIを設けて逐次処理を可能とするのがスマートです。

最低限、システムが機能するためのデータ連携という点で一度材料を整理してみましょう。

マーケティング戦略の整理

O2O・オムニチャネルシステムは、単純な販売チャネルの拡大や連携の機能提供を謳うものではありません。システム利用の結果得られるビッグデータをマーケティング戦略に活用出来る点は、重要なポイントです。
いつ、どこで、誰が、どのように、(なぜ)サービスを利用したのか、どこまで把握すれば経営戦略に活かせるでしょうか。
特に最も大切な要素は「誰が」を把握することにあります。
※(なぜ)についてはデータ連携とは異なる部分で実施することになります。

例えば機能としては既存POSシステムから購買データさえ上がってくれば問題ないかもしれませんが、POSでは「いつ」「どこで」「どのように」まで取得することは可能です。
「誰が」を取得するためには会員情報と紐付けてそれらのデータを管理する必要があります。それを既存基幹システムで行っていないのならば、新システムでは連携する手段を考慮すべきです。
また、会員情報を保有しないシステムも存在するでしょう。そうした場合に顔認証や導線解析システムなどを使った、擬似的なユーザー層特定を行うことも考えられます。

どこまでユーザー属性情報を紐付けて考えるかは、マーケティング戦略に100%依存します。地域や性年代別情報、突き詰めれば購買日の天気まで個人の履歴に紐付けることが可能です。
マーケティング・オートメーションを実現するならば、レコメンドエンジンを実装するために、商品カテゴリの購買回数などをデータとして保持していてもよいかもしれません。実現したいマーケティング戦略に合わせて、必要とデータを検討してみてください。

最後に

いかがでしょうか。
データ連携に必要なことのイメージが少し湧いたでしょうか。
次回はモバイルで必要な視点についてお話したいと思います!
乞うご期待♪

11 July 2016